雨中の最終戦、昨年の雪辱を果たし、
FLR YOUTH & LEGENDがチャンピオンを奪取！

　６チームが2024年のチャンピオンの可能性を残し、FLR CUPの最終戦が開催されました。
　今年最多の１３台のエントリーを数えた今大会。CSA Racing が３ポイント差で昨年チャンピオンを逃したランキングトップのFLR YOUTHを追う展開。FLR YOUTHは初めてエースドライバーの塚本をタイムトライアルに投入。39.881で見事ポールポジションをゲットする。
　しかし予選ではスタートを決め１コーナーをトップで通過するも２コーナーでインを抑えすぎて失速、３コーナーで３位まで転落する。その後なんとか２位でゴールするも、CSAがトップでゴールし予選ポイント８を獲得したため、チャンピオンシップポイントは１ポイント差で決勝を迎えることとなった。
　リバースグリッドで１０位、９位からチャンピオンをかけスタートするCSAとFLR YOUTH。２周目でトップに立ったFLR YOUTH。数周後にはCSAも追いつき１-２体制を築き、後続を引き離し抜きつ抜かれずのマッチレースの第１スティントとなる。その後も順調に周回を重ねたFLR YOUTHが早めに１回目の給油に入り、電光掲示場の順位は目まぐるしく変動していく。全チームが１回目の給油を終えたところで、FLR YOUTHとCSAは約１周差。３位には前回、前々回とエンジントラブルに泣かされていたチーム４Kがつけた。５時間の長丁場、チームラピットがブレーキトラブル、AUKがマシンクラッシュにより戦線を離脱。１１台の戦いとなって後半戦を迎える。朝からの曇り空からポツポツと雨粒が落ち始めるが、路面を濡らすまでに至らず、ドライ路面でのレースが続くが、残り２時間を切ったあたりから徐々に雨量も増えだし、完全なウエットレースへと変容を遂げる。すると、ウエット路面での走行が初めてのドライバーも多くマシントラブルでストップする車両が続出しニュートラリゼーションが多発する。レイン走行ではAUTO　TEC鈴木、FLR村田、ロートル坪井と飛び抜けたタイムを叩き出すドライバーもいて、各チームの序列も変わっていく。ニュートラリゼーション中はピットストップができないため、ドライバー交代も給油も認められいいないが、運良く給油の３分ストップをしていたチームにはラッキーな展開となる。そのまま雨は降り続き最終スティントの３０分間を迎えると、トップFLR YOUTHとCSAはなんと同一周。いち早くアンカードライバーの塚本にスイッチしたFLR YOUTHは２番手にポジションを下げる。最後のドライバー交代を残しているCSAとの差は２/３周、必死のの走りでトップ奪還を目指す。給油中のニュートラリゼーションで大幅に周回数を詰めることに成功していたCSAだったが、今度はドラブル車両によりニュートラリゼーションが発動し、１列縦隊でその差は一気になくなっていく。FLR YOUTH には願ってもない展開となり、ドライバー交代で２位に落ちたCSAは、イエローフラッグ無視のピットスルーペナルティーも重なり、最後は１周差をつけFLR YOUTHがトップチェッカー受け、昨年の雪辱をはたし見事２０２４年のチャンピオンを獲得した。