◆松崎、パーフェクトウィンでRKGトップを死守!
前戦の5位で、1ポイント差に肉薄されて迎えたRd.5。やっと梅雨明けした真夏の陽気の中、久々の完全ドライでの戦いとなった。前日練習では、レース用タイヤ・エンジンを温存したとはいえ、ライバルに差をつけられ不安の残る結果だったが、公式練習では、2位に.3近くを離すトップタイムを獲得。そして公式予選でも2戦ぶりにPP(定位置)に復活。予選・決勝でも1度もトップを譲る事なく、全セッショントップタイムのパーフェクトで今期3勝目をあげた。しかし実際はマシンの動きが完璧ではなく、かつてないほどの乗りにくいマシンを操ってでの結果であり、調子の悪いときでも結果を残せる、真の強さも身につきつつあることの証明ではないだろうか。そしてゴール後には、スーツのファスナーが開いているのをオフィシャルに指摘されるも、発見が最終ラップということで厳重注意のみのおとがめ無しと事なきを得、ヒア汗ものの勝利をものにし、RKGもトップを死守し10月の全国大会への助成金もゲットした。
◆松崎、石野でも連続2位表彰台!
つま恋Rd.4と同じ雨で始まった石野Rd.5。石野初優勝を狙う松崎と、初参戦となる塚本(浩)が参戦した。今回、初コースで練習なしのぶっつけレースとなった塚本は、いきなりの雨でコースをつかめず公式予選でまさかの最下位。ドライとなった予選、決勝でも最後までペースをつかめず、消化不良のブービーゴールとなった。チェッカー後、マシンのブレーキが張り付くトラブルが再発していることが判明。ハンディーを背負ってのレースであったことから、次戦でのリベンジを誓った。一方松崎は、苦手の雨でも善戦し、公式予選を5位で発進。雨の上がったレインタイヤでの予選では、ペースアップし2位でゴールし、決勝フロントローをゲットした。そしてドライタイヤとなった決勝。苦手のアウトスタートも、落ち着いて2番手を守り2周目には早くもトップを奪う。しかし、なかなか離せるスピードはなく、前回勝利の城田とランキングトップの河上との三つ巴の展開となるが、河上がトップを奪うとじりじりと城田を離しにかかる。3番手の松崎は何とか城田にくらいつき、最終ラップのヘヤピンでパッシングに成功し、前戦に続き2位表彰台をゲットした。ホームつま恋では、右肩下がりのリザルトの松崎だが、こちら石野ではトップ争いの常連と成長し、初優勝もそう遠くないだろう。
◆ランキングは、薄氷の1ポイント差に!
前回4位と今年初めて表彰台を逃した松崎がヤマハエキスパートに、前回レースデビューした津川がヤマハジュニアにそれぞれ参戦したつま恋Rd.4。天気予報とは裏腹に、朝からレインとなって始まった。今回最多の8台のエントリーを集めたヤマハジュニア。2レース目の参戦となった津川だったが、公式予選、予選とも最下位に沈み、決勝ではスタート直後のアクシデントに巻き込まれ、手負いのマシンでがんばるも最後にアクセルワイヤーが切れ、無念のリタイヤとなった。一方、ランキングトップで迎えたヤマハエキスパートの松崎は、苦手の雨で、公式予選なんとか3位を獲得するも、今期初PPを取り逃がす。予選を無難に3位でゴールすると、逆転を掛け決勝に挑む。スタートを決め2位に上がると、對野と毎周に渡り大バトル状態になり、トップ渡辺を逃がす展開になってしまう。しかしバトル中、痛恨のスピンで最後尾に脱落。2番手タイムで急追、追い上げ、何とか1台をパスし5位でゴールし、ランキングも1ポイント差で何とかランキングトップを守った。
◆バースデイ鈴鹿は6位!
マシンのセッティングも進み、残すは結果のみとなった鈴鹿セルオープンマスターの塚本。今回も前日練習からそこそこのタイムを出し当日を迎えた。Rd.2に続き、前夜に降った雨で路面はレインコンディションに。しかし、気温も高く公式予選を迎える頃には、全車ドライタイヤでのタイムアタックとなった。公式練習7分+タイムトライヤル5分の連続したヒート構成の中、セッションが始まると路面の回復具合を確認するため、ほぼ全車がコースインするなか、塚本はインストレーションチェックをしピットインする各車を尻目にピットにとどまり、残り7分でコースイン。TT計測が始まると、すぐさまトップに躍り出る。その後前車に追いついてしまいタイムアップに手こずり3番手まで後退、間隔ををあけて逆転PPをめざすも、区間最速でむかえた最終コーナーでダートに後輪を落とす痛恨のミス。そのまま3番手で公式予選を終了した。速さには確信を持って迎えた予選ヒートであったが、スタートすると朝とは別物のようにエンジンが吹けあがらずペースが上がらない。7番手までポジションを落とすもアクシデントに助けられて5番手でゴールした。そして決勝。キャブを点検してスターティンググリッドに着く。スタートでは1つポジションを落とすも、ペースは戻り序盤はファーステスト・ラップを連発。1台をパスし、さあこれからというところで、徐々にブレーキに異変が起きる。ハードブレーキングにパッドの減りが極度に進み、ペダルがバンパーに当たり全く効かない状態に陥り、何とかフロントブレーキだけで周回するはめに。ラップタイムはがた落ちとなり、序盤のリードのおかげでなんとか6位のポジションを守りきった。夢のバースデイVはお預けととなったが、表彰台の獲得はそう遠くないだろう。
◆石野で、初表彰台をゲット!
未だ表彰台のない石野での松崎。Rd.2では上位陣と互角の戦いを繰り広げるも、4位と表彰台を逃す。今回は公式予選からトップを争うタイムを刻むも、スリップを使われ100/5秒及ばずPP獲得を逃し2位。予選では、不利なアウト側ポジションにより、スタートで3位に後退するも、城田、河上との三つどもえの戦いとなり、一時トップを快走するも、周回数を勘違いするちょんぼで獲れた決勝PPを逃してしまう。そして決勝、またもやスタートでポジションダウン。何とか2番手も奪い返すもなかなかトップ城田との差を詰められず周回数だけが増えていく。終盤序々に間隔を詰め真後ろまで追い詰めるもすでにファイナルラップ。ブロックラインをうまく使われ万事休す、そのまま2位フィニッシュとなった。しかし、石野でも遂に表彰台を獲得するところまでもってきた。チーム最多の3勝目も手の届くところに近づいてきた。
◆Rd.3つくばは手堅く3位
昨真夏を思わせる暑さのなか開催された、111cup 第三戦。予選クラス3位からスタートした塚本弟は、上位クラスとの激しいバトルを展開し、クラス3位でチェッカー。ランキングクラストップを守った。
残り2戦、表彰台ゲットすれば、自力で年間チャンピオンが決まる。
◆雨にかすんだ、ポールポジション!
松崎の2連勝で迎えたつま恋Rd.3。雨予報90%のなか、なぜか雨音を止めた空。予選までは、前日のウエット路面が徐々に乾き始める展開となる。その中でも松崎は、公式練習、タイムトライヤルともトップタイムを刻み、順調にポールポジションを獲得した。そして予選でもトップでゴールし、3戦連続ポールポジションから決勝をスタートをスタートすることになった。しかし、決勝が始まる頃には予報通りの雨となり、路面は完全なウエット状態に。ダンロップレインタイヤを温存したため、前日からレースタイヤでの走行をしていなかった事が唯一心配であったが、その不安が的中し、スタートすると明らかにペースが遅く、なんとかトップを守り周回を重ねるもポジションを守りきれず4位まで後退。そのままレースを終え、表彰台すら逃す結果となってしまった。予選終了までは完璧なレース運びであったが、どんな状況でも速さを見せつけるため、課題が残るレースとなった。
一方、ヤマハ・ジュニアには、津川がレースデビューを飾った。レイン→ドライ→レインと変わる路面コンディションは、初レースの津川には少々荷が重いレースとなったが、TTでは5位を獲得し、予選でも4位でゴールする活躍を見せた。しかし予選終了後、ポジション復帰のペナルティーをとられ決勝は最後尾スタートに。完全レインの決勝では何とか1台をパスし7位でゴールした。
◆今年も111CUP FSWはウエットレース
昨年は決勝直前の降雨で決勝ウエットとなったが、今年は予選からのウエットアタック。
雨の予選は2′10″でクラス2位を獲得。 クラストップは、2′8″5の36号車。
アウト側15番グリッドの塚本(浩)は、得意のスタートを決め、いっきに25、97、87、45をパス。
100Rと1ヘアで起こったスピン・クラッシュをかわし、クラストップの36を捉える。
2周めの最終で36をかわし、クラストップへ。総合でも4番手までポジションアップ。
(36は電気系トラブルでリタイヤ)
途中コースアウトする場面もあったが、無事9周を走りきり、クラストップでチェッカー。
ポイントランキングでもトップに立ち、シリーズ優勝が見えてきた。