◆松崎、パーフェクトウインで、シリーズチャンプ決定!
8年ぶり、チーム3人目となるシリーズチャンピオンに王手をかけた松﨑、シリーズ初参戦の平田が、ヤマハエキスパートクラスに参戦した。7位で完走すればチャンプ確定と、低いハードルがかえっていらないプレッシャを生む。TTでは.2の差をつけてなんなくPPを獲得。予選ではその差を.5まで広げ、危なげなくトップでゴール。決勝もスタートを決めると徐々にその差を広げ、残り10周も緊張感を途切れさせることなく走りきり、シリーズチャンプ決定を、優勝で飾った。終わってみれば7戦中5勝、PP6回、予選トップ6回と圧倒的強さででのシリーズチャンピオン獲得となった。一方、シリーズ初参戦となった平田は、予選こそ初レースのプレッシャーからか、スタート直後に単独スピンし周回遅れとなってしまうが、決勝では、各車のアクシデントの間に3位に上がると、そのポジションを必死に守りきり、松﨑でもなし得なかったデビュー戦表彰台の快挙を成し遂げた。フレームを換え、タイムアップ著しいヤマハジュニアの津川は、ラップタイムこそライバル勢と肩を並べるも、アクシデントによりマシンを傷め思うよなレースができなかった。シリーズチャンピオン獲得と輝かしい結果を残したFLR2009年シーズンであったが、つま恋SL全国大会開催も決まった2010年も、さらなるニューヒーローの誕生を予感させる年となるだろう。
◆塚本、またもブレーキトラブルに泣く!
つま恋バッティングで8月のレースを欠場し、5ヶ月ぶりの鈴鹿参戦となったセルオープンマスタークラスの塚本。雨がらみのレースが多かった今年の鈴鹿だったが、天気予報の雨も降らず、全セッション、ドライでのレースとなった。前回、PP獲得も幻と終わり、速さを見せつつもいまいち結果に結びつかない、ちぐはぐなレースが続くなか、今回もたいして低い気温でもないなか、なかなかタイヤがグリップしてこない鈴鹿マジックに陥り、公式予選28台中11位と大きく出遅れ、予選ヒートでも10位と、なかなかポジションを上げることができない。そして前回の轍を踏む事のないよう、しっかりブレーキのシム調整を行い決勝に臨むと、スタートでいきなり6位とポジションアップ。ラップタイムもトップとほとんど変わらず6台の団子状態で序盤を戦う。残り5周、徐々にペースダウンする前車をロックオンし、ここから表彰台はおろかトップにも絡める展開と思われたとき、なんと、ブレーキパットの異常摩耗により、シム調整したのにも関わらずまたも、ペダルがバンパーにあたり、ブレーキを失う事となり、ポジションアップはおろか、後続にパスされかろうじて7位でゴール。またも、悔しい結果となってしまった。名車トゥルーリも、輸入元倒産により、改造パーツでの戦いを余儀なくされている現状を打破し、来シーズンこそ復活の鈴鹿表彰台の獲得を目指す。
◆松崎、異次元の走りで4勝目!シリーズチャンプに王手!
初出場のSL全国大会で、3位表彰台の活躍を見せホームに帰ってきた松崎。シリーズチャンプをかけて残り2戦の戦いとなったつま恋でRd.6に参戦した。ドライレースでは負け知らずの今シーズン。前日の雨も夜半には上がり、晴天の元での戦いが始まった。公式練習ではかろうじてトップタイムを記録するにとどまったが、レース用タイヤに履き替えた公式予選からは、2番手以下に約.5秒の差をつけ、格の違いを見せつけ、予選、決勝とも、スタート1コーナーをトップで抜けることだけで、後は走るだけの楽勝の展開となり、楽々4勝目をゲット。つま恋ドライレースでの連勝記録も4と伸ばした。RKG2番手の對野が4番に留まったため、6ポイントだった差も16まで伸ばし、最終戦、對野が優勝しなかったらその時点で、優勝しても7位5ポイントを上げるだけで、シリーズチャンピオンを獲得することが決まった。
前戦を欠場して、初のドライレースとなったヤマハジュニアの津川。前日、待望のニュータイヤを投入し、ライバルとのタイム差を一気に縮める走りを見せるも、実際レースとなるとまだまだ安定感を欠き、公式予選から下位に沈み課題の残るレースとなった。来シーズンからの新型タイや採用が決まり、YRA-1最後のレースとなる最終戦。各ドライバー共に、満足のいくレースとなることを期待したい。
◆初の全国大会出場で、3位表彰台を獲得!
全国のカートコースで行われている地方選手権、SLカートレースシリーズの各地区のシリーズチャンピオンが一堂に会し、真のNo.1を決める大会がSLカートミーティング全国大会。今回は5年ぶりの開催となったスポーツランドSUGOに、つま恋ランキングトップの松崎が参戦した。片道610Kmの遠征ともなり、レース前日入りのスケジュールとなり、15分4回のみのセッションでどれだけ初コースを攻略できるかが課題となったが、後半2回は降雨によりレインセッションとなり、ドライ走行2回のみでレース当日を迎えることとなってしまった。前日トップより1秒半遅れと厳しい状況でのレースとなってしまったが、公式予選ではその差を半分まで縮め、4番手2列目を獲得。予選、スタートで失敗し5位までポジションを落とすも、何とか抜き返し決勝2列目を確保。迎えた決勝、トップ争いにこそ絡めなかったものの、初コースとしては上出来の3位表彰台の快挙を成し遂げ、カデット優勝の穂高、ジュニア2位の安藤と共に、つま恋勢の実力の高さを見せつけた大会となった。
◆松崎、SS初チャレンジはほろ苦14位!
来る菅生SL全国大会出場を控えTIAを温存、10年落ちの1998-KOSMIC/T-2をレンタルし、石野Rd.6,SSクラスにチャレンジを敢行した。リアアクスルを40φ→50φに換装し、フロントロングハブの装着により、ワイドトレッドの現行型カートに近い前後トレッドを手に入れ、シャフトタイプも各種テストを重ねマシンバランスは大幅に改善。ある程度の戦闘力を手に入れるも、ドライバー本人が最新の幅広スリックタイヤのグリップを生かすドライビングができず、目標のシングルグリット獲得とはならなかった。しかし、予選、決勝とも、多数の同等パフォーマーのなかでのバトルを展開、貴重な体験を積むこととなった。