◆新レギュレーションで2st、4st混戦へ!
今年2回目を迎えたつま恋200分耐久レース、つま恋200。今年はKT100Sのリストリクターを19.8から14.5とし、よりパワーをおさえ、一番普及しているKT100エンジンとカートフレームさえあれば手軽に参加できる大会へとレギュレーションを改正。告知不足からか、エントリー台数の増加とはならなかったが、ギア比フリーの4stとの差もちじまり、白熱した戦いとなることとなった。 FLRからも、松﨑ブラザーズとOB勝瀬、日渡に現役平田を加えた2チームがエントリーした。この大会へ向け、ヘルメットを新調し練習を重ねた勝瀬、松﨑翔がトップバッターでスタートするも、勝瀬はアクセルワイヤーが切れるトラブルで早くも後退、松﨑組もキャブセットが完璧とはいえず、パワーを絞ったせいもあって、エンジントラブルを起こすチームもほとんどなくなかなか順位を上げられないまま、11、7位で完走した。トップ争いは、2st、4stが最終ラップまで同一周回で接近戦を繰り広げる結果となり、時代に合ったレギュレーションの変更であることが確認された。来年はより盛り上がった大会を目指すため、マシン耐久性の不安が消えたことから、時間の延長等の検討も必要となってくるだろう。
◆塚本(浩)、3年目の正直でチャンプ獲得!
ランキングトップで迎えた111cup最終戦。毎年雨にたたられていたFSW戦だったが、今年は快晴の秋空の下での開催となった。
ライバル52号車がマシントラブルで出走取りやめになり、この時点でシリーズチャンプは確定したが、FSW戦3連覇を懸け予選に臨んだ塚本(弟)は、しっかりクラスポールをゲット。決勝でも一度もその座を譲ることなく8周の周回を重ねチェッカー。FSW戦 V3を飾るとともに、不利なS2-STD車両での初のE3クラスチャンプを獲得した。
◆松﨑、意地のファーステストラップ!
昨年アウエイの菅生全国大会でつま恋チャンプとして参加し、3位表彰台を獲得した松﨑。今年ステップアップしたSSでいかなるリザルトを残せるか、楽しみな大会であった。ここまでのシリーズ戦、開幕戦で2位表彰台をゲットし、順風満帆のスタート切ったが、その後は、SSのマシンセットの難しさをにぶち当たり、なかなか結果を残せずままでの全国大会となった。それでも、ラップタイムの上位に常に名を連ねる実力は、誰でもが認めるところであり、今回も、公式予選からスパート賭けていく事が必要であろう。しかしTTでは、セットの失敗から18番手に留まり、1日目を終えた。B組9番手からの予選スタートとなった2日目、セッテイング変更が功を奏したか、公式練習でB組トップで終えた。そして予選がスタート。フルグリットの28台が1コーナーになだれ込む。ここを何とか無事で通過と思った次の瞬間、なんと2コーナーでのつばぜり合いの中、後方からヒットされなんと1台だけスピン。DIV2決定の22位でのゴールとなり、またしても予選をノントラブルで終えることができなかった。迎えたDVI2。16番手からのスタートで、どれだけ順位をあげられるかのレースとなったが、順調にパッシングを続け、順位を11位まで上げた最終コーナーで接触スピン、そのままレースを終えることとなった。一方、最後のTIAレースとなるかもしれない、ヤマハエキスパート津川は、公式練習にアクセルワイヤーが切れるトラブルに見舞われ、TTでは、ブレーキがフェードして25位に終わると、予選、決勝ともクラッシュに巻き込まれ追い上げの展開に。おまけに決勝では1周目にシャフトを曲げて、手負いの状態で20周を走りきり、23位でみごとに走りきった。
◆つま恋最終戦、表彰台を飾れず!
全国大会を3週間後に控え、100台を超えるエントリーとなったつま恋最終戦。ヤマハエキスパートには、3戦目の松﨑(凌)と、平田の2名がエントリーした。前戦、レースラップで4番手タイムながら11位に終わった松﨑は、その流れを継ぎ、TT4位とセカンドローをゲット。並み居る強豪ののなかで、どんなレース展開がができるか楽しみな予選になったが、スタートで順位を落とすと、3コーナーで追突によりフロントカウルが飛び、緊急ピットインでDNF。最後方からの決勝でポジションアップを狙うも,またも3コーナーでフロントカウルを飛ばし万事休す。2戦連続のポイント獲得とはならなかった。一方、練習で大分スピードを取り戻してきた不調の平田は、TT、1コーナーで飛び出すと、その後自分の走りを見失い最下位に終わると、予選でも又もアクシデントに巻き込まれ後方で単独走行となり15位でゴール。決勝13番手とポジションは上げるも、まだまだ周りとのタイム差は大きく、練習の成果を発揮できずに終わった。
SS1戦目で2位表彰台と、順風万般のステップアップデビューを飾った松﨑であったが、その後、予選でアクシデント続きにより、なかなか結果を残せず最終戦を迎えることとなった。39台のエントリーと、久々の予選落ちのあるレースとなった今回。TTでは11位、A組6番手からのスタートとなったが、又もスタートで後ろからヒットされ1コーナーでスピン。14番手ゴールとまさかの敗者復活戦にまわることに。しかしここでは、5番手スタートから、危なげなく前車を次々とパス。難なくトップゴールで本戦への切符を手に入れた。決勝では23番と後方からのスタートとなり、次々とパッシングを繰り返すも、11ポジションアップの12位でゴールという結果に終わった。
◆優勝で、チャンピオン獲得に王手!
前日の酷暑から一転、肌寒い小雨のなかで開幕となった111CUP第4戦。サスとミッションのOHに加え、強化クラッチ、軽量フライホイール、LSDでアップデートされた24号車を駆る塚本(弟)は、今回スポット参戦してきたカップカーのトップランカーと予選から激しくやり合う展開。予選はそのカップカーにコンマ03秒遅れて3番手。トップはシリーズ1位の52号車。
次第に雨は本降りとなり波乱の予感のなかの決勝となった。
珍しくスタートを失敗した塚本(弟)だったが、これが幸いしオープニングラップで多重クラッシュに巻き込まれることなく、カップカー2台も抜いて、クラストップへ。ライバル52号車はクラッシュの餌食となりリタイヤ。
SCが入っての先導という珍しい展開となるが、レース再開後もカップカーの執拗なアタックを落ち着いてかわした塚本(弟)は、ヘビーウエットな路面に足をすくわれることなく13周のレースを走りきりチェッカー。開幕戦に続く今期2勝目をあげ、ランキングもトップへ返り咲いた。最終戦は11/21、過去2勝をあげているホームコースのFSWで行われる。
◆松﨑(凌)、初完走で初ポイント!
残暑が残るつま恋Rd.6。残り2戦と、チャンピオン争いも佳境となる中、各クラスにて熱い戦いが繰り広げられた。Rd.6最大の19台のエントリーを数えたヤマハEXでは、前戦レースデビューを果たした、チャンプ松﨑(翔)の実弟凌平が、前レースでのスタートの失敗を克服し、予選決勝ともクリーンなスタートを決めるも、いまいちラップタイムが上がらずTT16位からの予選でも13位と低迷。しかし決勝ではアクシデントにも助けられ8位までポジションを上げゴール。初完走で、初ポイントもゲットした。一方津川は、TT最下位と不調から抜け出せず、予選でもスタート直後に一人スピンし、決勝も最後列からのスタートに。しかしこちらもアクシデントをうまく避け、全周に渡る山本とのバトルを制し10位でゴールし、連続ポイントゲットを果たした。
一方、前戦マシンのセットは出ていたものの大量ポイントゲットを果たせず、RKG4位に後退したSSの松﨑(翔)は、今回も公式練習3位と上々の滑り出し。TTでも5位と3列目をゲット、そして予選スタート。前戦では不慮の接触により最後尾まで順位を落とし追い上げのレースとなってしまったが、なんと今回もスタート2周目追突され万事休す。予選を14位で終えると、決勝にポイントゲットを目指しスタート。得意の4コーナーでパッシング重ね一時ポイント圏内までポジションを上げるも、バトル接触により又も大幅にポジションダウン。仕切り直し再アップを図かり追い上げるも、ポイント手前11位でレースを終えた。
◆塚本、真夏の鈴鹿は不発!
猛暑が続く日本列島。お盆休みも最後の週末、鈴鹿Rd.5が開催された。前戦、速さを結果に結びつけられず悔しいレースとなった塚本は、今回屈辱を晴らすべく前日からコースインしたが、真夏の路面にシャーシセットが合わず、おまけにエンジンも本調子とはいえず、レース当日を迎えることとなってしまった。前日の雨も夜半には上がり、ところどころ濡れた路面も朝からドライコンディションでの公式予選となった。ニュータイヤで、マシンの動きも多少よくなったが、ぎりぎりシングルの9番手で予選を迎える。スタートで
8位にポジションを上げ、余裕でついて行ける展開となるが、前車がやっかいな事になかなかパッシングのむずかしいIAME X30ということで、チャンスをうかがう展開となる。が、ここで、最終コーナーで痛恨のブレーキミス。体制が崩れる処を3台にパッシングされ11位でゴール。それにしても、エンジンの高回転ののびがなく、仕掛けられる展開には全くならず厳しい予選であった。迎えた決勝、最低10位以内のポイントゲットを目指し、キャブのジェットを絞り勝負にでるが、エンジンは復活することはなく、かえってペースダウン。4ポジションダウンの15位でレースを終え、ポイントゲットはならなかった。普通に走ればトップタイムをたたき出していたマシンも、この灼熱のコンディションにポテンシャルを発揮することができずに終わり、鈴鹿マジックにはまったレースとなってしまった。
◆松﨑、石野SSで初ポイントゲット!
前戦は予選5番手スタートと、石野でも上位陣の仲間入りを果たしたかに思われた石野SSの松﨑であったが、今回はTT14番手と出遅れスペシャルステージ進出も逃す。しかし予選では12番手までポジションをアップ。迎えた決勝は完全なウエットコンディションとなるが、ペースは上がらず、アップアップの戦いとなる中、何とかミスのないレースでまとめ10位を獲得。石野SS初のポイントをゲットした。
◆松﨑(弟)、デビューレースはDNF!
猛暑の中の開催となったつま恋Rd.5。ヤマハエキスパートには、松﨑弟、凌平がレースデビューを果たした。ヤマハEX先輩の津川、平田を練習量で凌駕する松﨑(弟)は、TTからチーム内トップを奪い、トップから.1秒落ちの8位。しかし、初めての経験スタートでキャブを合わせられず、予選、決勝ともスタートで大幅にポジションダウン。しかし決勝では4番手のタイムを記録し徐々にポジションアップするも、最終周3コーナーで仕掛け接触リタイヤに終わった。攻める姿勢を見せての結果と、初レースとしては十分の戦いであった。一方平田、津川は全セッションでビリタイムを争う展開となるも、他車のトラブルにも助けられ9、10位でゴールしポイントゲットした。
初戦2位表彰台と順調なSSステップアップを遂げた松﨑は、その後お預けとなった表彰台を目指し公式練習トップタイムと久々に期待のできるレースとなったが、TT5番手からの予選、1周目の接触で最後尾までポジションダウン。何とか18位までポジションを回復し決勝へ。しかしここから落ち着いた走りで、次々と1台1台をパッシング。11ポジションアップの7位でゴールし、ポイントを加算した。マシンの仕上がり的には表彰台を狙えたレースだったが、予選一時最後尾からの、望みうる最高の結果の決勝ではなかっただろうか。
◆松﨑、今年初の石野は13位止まり!
雨予報の石野。SWFのシャーシでは初レースとなる今回。公式予選では21台中13位と出遅れるも、公式予選では8位までポジションを上げ、10台進出のスペシャルステージに駒を進め、ここでも5番手タイムをたたき出し3列目イン側から予選を迎える。しかし、ここまでもった空から雨粒が落ち始め、予選ヒートからレインレースとなり、混乱の2コーナーでスピンアウトし、最後尾までポジションダウン。16位でゴールし決勝ヒートへ。しかしここでも思いの外ペースが上がらず、3台をパスするに留まり13位でレースを終えた。
◆塚本(浩)、2位表彰台も一歩後退!
夜半の雨も上がり、梅雨まっただ中のドライとなったRd.3。ミッションの調子が悪く、Rd.2を落として迎えた今回。根本的に対策を施さないままでの不安を抱えての参戦となった。CPチューンも不発に終わり、マシン的には進化のない中、序盤勝負のセットで予選は3位と出遅れ。得意のロケットスタートを決めるも、トップとの差は縮まるどころか、じりじりと離されそのまま2位でゴール。次戦筑波を落とすと、得意の富士最終戦で優勝しても逆転できずシリーズ2位の公算が高くなる。正念場のRd.4筑波は、9/23に開催される。