◆斉藤、チーム唯一の表彰台をゲット!
第3戦で今一歩で成し遂げられなかった全クラス優勝を目指し、つま恋第4戦が、折り返しに入ったペトロナスチャレンジ2013併催で開催された。前回、ほぼ手中に収めていた連勝での2勝目を接触で失っていた斉藤が、小林と共にリベンジをかけTIAクラスに参戦した。斉藤は公式練習貫禄のトップタイムを刻み、小林も3番手とまずまずのスタートを切る。しかし、タイムトライアルではチームメイトの小林にも先行され4番手に終わり予選へと進む。2列目で並んでの予選となったが、斉藤は2番手に上がるとトップ櫻井を追い詰める走りで決勝に期待をもたれるも、4位でゴールした小林は、隊列復帰ラインを超えての割り込みを取られ、当該ヒート失格の厳しい裁定により、最後尾からの決勝となってしまった。そして決勝、リベンジをかけた斉藤であったが、得意のスタートで河野に先行され3番手に後退。しかし2周目の4コーナーで一発でパッシングを決めポジションを取り戻すと、離れてしまったトップ櫻井を追い上げる。終盤、自身のトップタイムを塗り替える走りでの追い上げも届かず、悔しい2番手でのゴールとなり、最後尾から追い上げた小林も、表彰台に後一歩の4位でゴールした。
前回SS初優勝の松﨑(凌)は、公式練習こそ3番手のタイムを刻むも、タイムトライアルでは7位と不調に終わり予選へと進む。予選では何とか5番手までポジションをあげるも前回とは違いスピードが足りない状態が続く。不調の原因がアクセルペダルのストッパーにクラックが入り、キャブの全開が合っていなかった事がわかり、突貫工事の溶接で手直しし決勝に臨む。しかし決勝でも、劇的な改善は現れず1つポジションを上げ、4位でゴールするのがやっとだった。
同時開催のペトロナスチャレンジ2013では、前日ニュータイヤ投入なしの余裕で、Rd.2優勝の松﨑(翔)がホームつま恋で速さを見せるかと思われたが、Rd.5タイムトライアルでは9番手のタイムしか出ず、決勝でも速さがなく12番手とポイント獲得もできず終了。前回ポールの、Rd.6の1周タイトラでも12番手に沈み中段からのスタートとなる。そして決勝でもなかなかポジションをあげられず、途中他車アクシデントにより9位までポジションを上げるも、その後ずるずると後退。最後は4コーナーで強引なパッシングを受けスピンし最後尾に。そのままレースを棄権した。
終わってみれば、前回一人蚊帳の外だったTIA斉藤が頑張りををみせ、唯一2位表彰台を獲得するにとどまった大会となってしまった。1ヶ月後のRd.5ではランキングトップを目指し、全員が表彰台を狙っていこう。
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◆松﨑、琵琶湖ではスピードを示せず!
2週間の短いインターバルで、ペトロナスチャレンジ2013 Rd.3/4 が、琵琶湖スポーツランドで開催された。つま恋と違い、小さいコーナー続くテクニカルなロングコースとあって、前日入りしてセッティングを進めた松崎であったが、トップタイムからは0.5秒以上は離される厳しい展開のまま当日を迎える事となってしまった。1日2レースの変則開催のこの大会、午前中のRd.3のタイムトライアルが始まる。しかし新品タイヤで望むも、思う用意タイムが上がらず12番手と中断に沈むポジションからの決勝となってします。そしてファイナルがスタート。スタートを決め9位でレースを進めるも、スピードが足りずなかなか前を攻める展開にはならず、その後8位迄ポジションをあげるも、1台に抜かれ結局9位でRd.3を終え、とりあえずポイントを追加した。1周タイトラの午後からのRd.4。しかしなんとここで、ストレートエンドで痛恨のブレーキミスによりタイヤをロックさせコースアウト。DNSのドライバーに助けられ、最後尾こそ免れるも前戦の全く真逆のフロントローからの決勝レースとなってしまう。それでもポイント追加を狙いRd.4ファイナルがスタート。またもスタートでポジションアップするも、混戦の中での厳しい戦いが続く。ちょっとしたミスを狙い、各車がすかさずインを付き、細かいつばぜり合いが各コーナーで展開。6コーナーでインを付きポジションアップするも、クロスでアウトに並ばれ、後ろからはプッシングされなんと1台だけはじき飛ばされコースアウト。コース復帰するも大きく離され、その後は追い上げをはかるもほとんど単独走行でゴールを迎え、17位ノーポイントでレースを終えた。終わってみれば、タイムも16番手と惨敗のレース内容。悪い流れを引きずらないように、次戦ホームつま恋のRd.5/6に望みたいところだ。
◆松﨑兄弟、初のW-WIN!
2ヶ月ぶりのシリーズ戦つま恋Rd.3が、パンサー、ペトロナスチャレンジの併催で開催された。TIAクラスでは連勝を狙う斉藤と、前回初表彰台を獲得した小林が参戦。小林は公式練習4位からTTも4位で予選へ。しかし予選、1コーナー大外からのスタートが決まり、2位櫻井と併走で2コーナーを回るも無理な幅寄せにあいはじき飛ばされコースアウト。再スタートするも決勝は最後尾からに。一方斉藤は公式予選こそ2番手タイムを記録するも、TT失速の5位。いつもの空回りが始まるかとの懸念されるも、予選では落ち着いた走りで2位でゴール。フロントローからの決勝もスタートを決めトップに立つと、堅実な走りでトップを死守。何とか2位櫻井との差を保つ厳しい戦いのなか、残り3周4コーナーでミスするとその差を一気につめられ、2コーナーでサイドからのプッシングを受け失速すると、またしても3コーナーでインからぶつけられサイドボックスが脱落、4コーナーで前車に乗り上げ万事休す。ラフな櫻井のおかげでDNFで7位に終わった。小林は最後尾から4位にポジションをあげると、何度もファーステストラップを更新。何とか前車に仕掛けようとペースを上げるも、周回遅れに邪魔され仕掛けることなくレースを終了。斉藤のリタイヤに助けられ3位表彰台をゲットした。初優勝獲得に燃えるSS松﨑(凌)は、参戦3戦目にしてTTポールを獲得。予選でもスタートを決め、1度1コーナーでパッシングされるも、すぐに順位を取り戻しトップで予選をゴール。SS初優勝をかけポールから決勝をスタート。何とかスタートを決め1コーナーをトップで入るとそのままレースをリード。しかしそのまま楽して勝てるほどつま恋SSは甘くなく、増田、中村、大木との4台によるガチンコバトルが開始。1コーナー、3コーナー、最終コーナーと各所でパッシングが勃発。1度も大きく接触することないクリーンなバトルで4人が何度もポジションを入れ替える展開の中、トップで勝ち残った松﨑(凌)は終盤、増田との車間をつめられることなくトップでチェッカーを受け、TT-予選-決勝とすべて1位で初優勝を飾り、兄の17戦目の記録を軽く抜き、3戦目でSS初優勝を記録。 TIA時代からのつま恋での連続表彰台の記録も12に伸ばした。
今年からの開催のペトロナスチャレンジ2013には、松﨑(翔)がチャレンジ。初のハイグリップタイヤのシリーズと、前日までの練習ではタイムが伸びずトップから離される心配な展開。おまけに公式練習ではタイヤバーストでほとんど走れず終了。ぶっつけのRd.1の7分間のタイムトライアルとなったが、当日投入のマグホイル、SPLパッドのおかげか序盤トップタイムを記録。結局後半タイムが伸びなかったものの、初めてタイムを30秒台に入れて7番手でTTを終える。予選がなく1日2決勝の変則レースのこの大会。Rd.1の決勝を7番手からスタートすると、ポールがトラブルで脱落のなかスタートを決め3位で1周目を終え、次の周には得意の4コーナーでのパッシングが決まり早くも2番手にポジションアップ。その後もペースを保ち危なげなく2位でゴールした。午後からはRd.2がスタート。今度はRd.1と異なり、決勝スタートポジションを決めるRd.1結果の逆順による1周タイトラを実施。なれない1周タイトラではあったが、なんとここでトップタイムを記録しポールポジションを獲得。初優勝も見えてきた決勝。かぶりやすいスライドキャブのROKエンジンを見事に操り、後続を離して1コーナーへ進入。そのままトップを快走するも、徐々に2番手石田にその差をつめられ、ついに最終コーナーでパッシングされ2番手に後退。そのまま2位でレースをまとめるかと思われた時、なんとトップ石田のシャフトトラブルにより再びトップに返り咲き、その後は後続との差もつめられることなくそのままトップでゴール。2戦目にして早くも優勝を達成し、ランキングでもトップタイと、ご褒美のヨーロッパ遠征も夢ではなくなってきた。
塚本(浩)、開幕戦で初の総合優勝を決める!
あいにくの雨となった111cup開幕戦。1年ぶりのつくばサーキットでぶっつけ本番レースとなった24号車の塚本(弟)は、予選はマシンとコースに慣れることに徹したこともあり、3列目6番手にとどまったが、クリアがまったくとれていないにも関わらず、トップとの差はコンマ6″と十分に上位進出が望める状況で予選を終えた。
迎えた決勝。スタートで3位にジャンプアップし、序盤混戦でペースがあげられないなか、後方から無理な追い越しで接触されるも、その後前をいく2台を確実に仕留め、トップでチェッカー。初の111cup総合優勝を果たした。次戦はホームFSW。開幕2連勝が期待される。
◆斉藤、念願の初優勝を果たす!
なぜ今まで勝てなかったのか。終わってみれば、TT、予選、決勝のすべてでトップ、ファーステストラップも記録し、パーフェクトウインという結果で、斉藤がTIAクラスでの初優勝を飾った。開幕戦が台数不足で不成立となって、実質開幕戦となったつま恋第2戦TIAクラス。前日練習では全くタイムが伸びず、不安のまま迎えたレース当日。ふたを開けてみれば、新品タイヤを履いたマシンはすっかり速さを取り戻し、公式練習難なくトップタイムを記録すると、タイムトライアルでもトップタイム、小林も2番手タイムを獲得し、予選フロントローを独占した。予選、レース3戦目の小林はスタートでポジションを落とし3番手となるも、ペースを守り離れることなくレースを進め、有利な決勝3番グリッドでゴール。斉藤も独走でトップでゴールした。そして決勝、お返しとばかり小林はスタートで2番手で1コーナーへ、チーム1-2体制で20周の長丁場の決勝がスタートした。斉藤は、開幕戦が嘘のような安定した走りで後続とのギャップを広げ、危なげなくゴールまでマシンを運び念願の初優勝を飾る。小林も、大バトルの末惜しくもポジションを落とすも、つま恋参戦3レース目で、早くも3位表彰台を獲得した。
一方開幕戦2位のSS松﨑は、TTスピードが足りず5位と低迷するも、予選、1周目には2位に上がると、2周目には早くもトップへ、そのまま1位で予選を終えた。持ちタイムへの不安を持ちながらの決勝。スタートを決め、何とか逃げ切りたいところだったが、なんとスタートを失敗し2番手に後退。トップが徐々に間隔を開け始めると、後半2-3-4番手での三つ巴の激しいバトル状態に。何度かポジションを落とし最終ラップまで続いたバトルだったが、何とか2番手でゴール、開幕戦に続き表彰台を獲得した。
つま恋、石野とも第2戦迄終了し、気づいて見れば参加3クラスすべてでランキングトップと、2013年、すばらしいスタートダッシュに成功したといえるだろう。
◆アウエイ石野で、FLR今期早くも初優勝!
早くも第2戦となった石野SLカートミーティング。SSクラスに、開幕戦2位のリベンジを果たすべく、松﨑(翔)が参戦した。前日の練習、ライバルたちに差をつけられての結果に、マシンセッティングを変えて挑むも、朝の公式練習からタイムがパットせず、公式予選も石野ワーストの9位と沈む。予選セッティングを変更し挑み、上位の脱落にも助けられ、3番手タイムを刻み6位迄ポジションアップ。決勝、上位とのトップ争いができそうなところまでは何とかマシンを運ぶ。しかし決勝前から降り出した雨により、路面は完全なウエット状態に。急遽レインタイヤに履き替え、ぶっつけのTONYスウィッチ後初のウエットレースとなった。雨脚は止まるも、路面はもちろん回復せずウエットバトルのスタート。ここで2番手がローリングでストップ。3コーナーを回ると早くも4番手に進出。ここから前3台を追うが、難なく2台をパスしトップ永川の愛護でパスの機会を探る。そして5周目、8コーナーで大きく膨らんだところを、すかさずインから並びかけトップへ。ここからは落ち着いた走りで、一度も脅かされることなくマシンをゴールまで運び、石野SS初優勝を逆転で飾った。これでランキングもトップに立った。
◆ホームつま恋開幕!両クラスで2位表彰台!
総台数18台と、過去最低のエントリーで迎えたホームつま恋開幕戦。TIAクラスでチャンプ獲得を目指す斉藤は、前日からの体調不良をおし強行出場。公式練習、TTともトップタイムを刻むも、上位3台によるスーパーラップで2位に後退すると、予選では一時最下位まで順位を落とすもファーステストラップをきざみ3位でゴール。決勝でも、スタートで並びかけるも競い負け、その後も終始安定した走りを欠き2位でゴール、初優勝はお預けとなった。昨年最終戦でデビューを果たした小林も、離されることなく最後までバトルを仕掛けるも、悔しい最下位に終わった。一方、2年連続RKG2位でTIAクラスからSSへとステップアップをはたした松崎凌平は、兄翔平のお下がりマシンで公式練習から速さを見せ、TT3番手からスーパーラップで2位にポジションアップ。つま恋SS初レースを最前列から予選をスタートすると、トップから離されることなく2位でフィニッシュ。決勝では、2度にわたりトップに立ち、PP増田との抜きつ抜かれつのガチンコバトルの展開になるも、最後は後一歩及ばす2位。表彰台を獲得するも、SSステップアップ初戦2位の兄越えを果たすことは出来なかった。しかし主増田とも互角の走りを展開、SSクラスでもトップクラスの走りができる事を証明して見せた。出場台数不足で次戦が実質の開幕戦のTIA、昨年同様、濃密なバトルを繰り広げるSS、両クラスとも2位で終わったホームつま恋開幕戦であったが、チャンプ獲得の可能性の高い事を証明できた一戦でもあった。
◆石野開幕戦は、2位表彰台!
石野開幕戦、SSに松﨑(翔)が参戦した。石野グランプリのリベンジを果たすべく、公式練習2番手からアタックをかけるも、公式予選では3番手といまいちタイムが伸びず、得意のスーパーラップでもまさかのポジションダウン、5位3列目からの予選スタートとなる。しかし予選ではスタートを決め3位にポジションをあげると、その後難なく2位に躍進。トップが離れたため単独2番手の展開となるも、前戦でアクシデントに巻き込まれたアウト側スタートを嫌い、ペースダウン。イン側3番手を狙いわざとポジションダウンを狙うも、連結列車を決められまさかの4番手まで後退。策士策に溺れる結果となり、またしてもアウト側の決勝スタートとなってしましった。そして決勝、今回はアクシデントに巻き込まれることなく4番手でバックストレートへ。3周目には3番手、5周目には2番手へとポジションアップするも、バトルのおかげでまたしてもトップは遙か前方へ。予選どおり単独2番手の展開かと思われたが、ペースが上がらず、またしても抜きつ抜かれつのバトル状態に。何度かポジションを落とすも、ココは何とか2位でゴール。セッティングの決まっていないマシンで、望みうる最高の結果を手にした。こんな状態でも結果を残せる実力が付いてきた事は、チャンピオン取りの要素の1つを手に入れたと言っていいだろう。
◆2013、初レースは結果を残せず終わる!
賞金レースとして、昨年に続き石野プレシーズンマッチ、ISHINO GRAND PRIXが開催された。FLRからは、昨年つま恋最終戦でレースデビューを飾った小林がTIAクラスに、今年からMAXクラスにステップアップ予定の松﨑(翔)がSSクラスに参戦した。
前日ちらついた雪の影響もあり、路面は朝から凍結状態。駐車場作戦やら、ガスバーナーの出動など、コースマーシャルの活躍で2時間遅れで何とかレースをスタート。小林は、氷の溶けたウエット路面で、初コースで未経験のレインタイヤでの公式予選の洗礼を浴びるも、4番手グリットを確保。予選、決勝ともポジションを落とし6位でレースを終えた。一方SS松﨑は、公式予選タイムが伸びず5位と低迷。しかし予選では落ち着いたレース運びでバトルを制し2位、決勝フロントローをゲット。トップとのガチンコバトルを期待したが、スタート3コーナーで後続に追突されそのままスピン。カウルが変形し走行を断念。悔しい0周リタイヤとなってしまった。